以前から有名な心臓外科で虚血性心疾患の治療をしていた実家の母が乳がんと診断されて、手術することを勧められたんです。

手術は全摘術か温存手術かということで母もかなり悩んで苦しんでいて、父に「どうしよう?」と何度も相談したようですが、父も「女性ではないのでどう答えて良いか分からない。」と困り果てていました。

そして、その質問は離れて暮らす私にも問いかけられて、正直いって私も本人ではないので判断に苦しみました。

まずは私も、もしも自分が乳がんだったら・・・と、とにかく乳がんについて詳しくなろうと勉強をしました。

その上で乳がんの全摘術と温存手術の違いやリスクについても学び、自分だったらどう判断するだろう?と自分なりに自分だったら・・・と仮説を立てて結論を出しました。

そして母に私としてはこちらの手術を選択する。なぜならリスクも考えたけど万が一の時にはこういう方法もあるらしいし、今の時点では先生の診断も踏まえて・・・と順序立てて整理した結論を母に伝えました。

ですが、「それはあくまで私の意見で選択するのは母自身しかないんだよ。」ということも伝え、母なりに結論を出しました。

判断は結局は本人なのですが、良い部分だけでなく最悪な事態も想定して本人と一緒になって家族も考えてあげるのが一番のような気がします。

現に実家の母は未だに「あなたも一緒に考えてくれたから、私も自分で結論を出せたわ。」と判断の動力になっていたようです。